ブログ-BLOG-
『五感で楽しむ!美味しい珈琲の淹れ方講座』を開催しました。
10月8日13時〜15時、ふくおか総合文化センター(Uホール)にて
「五感で楽しむ!美味しい珈琲の淹れ方講座」を開催しました!
今回、私が皆さんにお伝えしたかったのは、単に「美味しい珈琲の淹れ方」だけではありません。
私にとって珈琲は、忙しい毎日の中で、ほんの少し自分に戻るための時間です。
お湯を沸かし、豆の香りを感じ、ゆっくりとお湯を注ぐ。
ふわっと立ち上がる香りに意識を向けて、一口ずつ味わう。
この時間って、実はとても「マインドフル」だと思うんです。
過去のことでも、これからの予定でもなく、「今、この瞬間」に意識を向ける。
珈琲を淹れるという何気ない行為が、慌ただしく動いていた心を、今ここへ連れ戻してくれます。
講座でも、まず香りをかぎ、すすって飲み、舌全体で味わい、自分が感じた風味を言葉にしていただきました。
正解を当てるためではありません。「私はどう感じるんだろう?」と、自分の感覚に意識を向けてもらうためです。
珈琲の香りにはなんと、1000種類もの香味成分が含まれているそうです。その風味には果実や花、ナッツ、チョコレート、スパイスのような、さまざまな表情があります。
講座でも、珈琲の香りがリラックス感や気分転換につながることをお話しました。
「いい香りだな」
そう感じた瞬間、少し肩の力が抜けることがあります。
私は、そこに珈琲が持つ“癒し”の魅力があると感じています。
もちろん、珈琲一杯ですべての疲れがなくなるわけではありません。
でも、一日の中に「自分をいたわる時間」をつくることは、心と身体を健やかに保つうえで、とても大切なことだと思っています。
そして、それは今よく耳にする「ウェルビーイング」にもつながります。
ウェルビーイングは、単に病気ではないということだけではなく、自分らしく、心地よく、より良く生きていると感じられること。
お気に入りのカップを選ぶ。好きな豆を挽く。香りを楽しむ。誰かと一緒に「美味しいね」と笑う。
そんな小さな喜びを、毎日の暮らしの中に増やしていくことも、ウェルビーイングの一つではないでしょうか。
だから私は、「どの珈琲が正解か」ではなく、「あなたはどの珈琲が好きですか?」とお伝えしました。
自分の好きに気づくこと。
自分の感覚を大切にすること。
そして、ほんの少し立ち止まって、自分自身を整えること。
珈琲は、そのきっかけをつくってくれます。
一杯の珈琲を、ただ喉を潤す飲み物で終わらせるのではなく、五感をひらき、心を癒し、自分自身に戻る特別な時間にしてほしい。
そんな想いを込めて、今回の講座では珈琲の魅力をお伝えしました。
毎日の一杯が、皆さんの心と身体をリフレッシュし、より心豊かな暮らしへとつながっていく。
私は、珈琲にはそんな素敵な力があると思っています。
emiy_amidacoffee
ダイブツのイマダ「イマダイブツ焼きお披露目」
ダイブツのイマダ「イマダイブツ焼きお披露目」 〜 大仏焼き職人として、焼き型の前に立った日のこと 〜
こんにちは。福岡経(ふくおか けい)です。
先日このブログで、私はamida coffeeの店長という立場から、高岡家守株式会社の代表としての仕事に比重を移していきます、とご報告させていただきました。読んでくださった皆さま、あたたかいお声をたくさんいただき、本当にありがとうございました。
ただ、今日書かせていただくのは、まちづくりの話ではありません。
本日9月19日(土)よる18時30分より、富山テレビ(BBT)さんの「ダイブツのイマダ!」で放送される回に、私はamida coffeeの大仏焼き職人として関わらせていただきました。
店長という肩書きを外したいまだからこそ、あえて書かせてください。今回のこれは、私にとって、職人としての名誉とプライドをかけたビッグプロジェクトでした。
◆「ダイブツのイマダ!」と、イマダイブツ焼きプロジェクト
「ダイブツのイマダ!」は、富山テレビさんの県民参加型エンターテインメント番組です。番組キャラクターの「イマダイブツくん」が、県民の皆さんの夢や願い、疑問や悩みに耳を傾け、そっと手を差し伸べてくれる——そういう番組です。
今回の企画は「イマダイブツ焼きプロジェクト」。
発端は、高岡銅器の鋳物職人さんの願いでした。高岡銅器でつくった焼き型で人形焼を販売し、県民の皆さんを笑顔にしたい。そのために、型を一から製作するところからスタートした企画です。
そしてついに焼き型が完成し、初めての販売に挑む。その回のお披露目に、焼き手としてご指名をいただきました。
高岡の鋳物の技でつくられた型で、高岡の大仏さまをかたどったお菓子を焼く。高岡大仏の真横で長年大仏焼きを焼き続けてきた人間として、これを断る理由はどこにもありませんでした。
◆ 正直に申し上げます。とても、苦労しました
ここからは、放送では語られないであろう裏側の話です。
私たちが日ごろamida coffeeで使っている大仏焼きの焼き型は、銅製のもので、もう15年以上ずっと焼き続けてきたものです。
15年というのは、道具にとって決して短い時間ではありません。油がしっかりと染み込み、火の通り方も安定し、型そのものが仕事を覚えてくれている状態です。焼き菓子の型というのは、使い込むほどに育ちます。最高の焼き味が出せるようになるまでに、それだけの年月がかかるということです。
一方、今回のイマダイブツ焼きの焼き型は、新調されたばかりのものでした。
当然ながら、油はまだ馴染んでいません。熱がまんべんなく伝わるほど焼き込まれてもいません。同じ「焼き型」という言葉でくくれないくらい、勝手が違います。
生地が張りつく。火の入り方が読めない。焼き色が思ったところに出ない。
現場では、正直かなり苦労しました。
◆ それでも成立したのは、あの生地だったからです
では、なぜ最終的にきちんとした商品として焼き上げることができたのか。
いちばん大きかったのは、私たちが日ごろから仕込んでいる自家製の大仏焼きの生地を使わせていただけたからです。これに尽きます。
私たちの生地は、市販の既製ミックス粉ではありません。
・富山県産の小麦粉 ・富山県産の牛乳・地元・小矢部産の平飼い卵 ・国産バター100%
この三つで、毎日お店で仕込んでいるものです。
素材が違うと、生地の性格そのものが変わります。バターがきちんと入った生地は、型に対しての当たりがやさしい。卵の力があるから、火が不安定でもふくらみが逃げにくい。粉の質が良ければ、焼き上がりの肌もきれいに立ち上がってくれる。
まだ油の馴染んでいない、火の通りにくい新しい型。その条件を、この生地の地力が補ってくれました。そこに、長年の焼き手としての火加減の勘を合わせて、なんとかクリアできた——というのが実際のところです。
もし既製のミックス粉だったら、おそらくまともな商品にはならなかったと思います。
◆ 地産地消のカステラ焼きを、誇らしく思えた瞬間
日ごろ、私たちは「美味しくて、しっかりとしたものをお客様にお出しする」というスタイルを、ただ愚直に続けてきました。
富山県産の小麦を使うのも、小矢部の平飼い卵を選ぶのも、国産バターを100%入れるのも、テレビに映るためにやってきたことではありません。毎日、大仏さまの足元に来てくださるお客様に、胸を張って出せるものをつくりたかった。それだけです。
その積み重ねが、まさかこういう場面で効いてくるとは思っていませんでした。
生意気を承知で申し上げると、もし私が焼き役として抜擢されていなければ、この企画は成立しなかったかもしれない——現場で、密かにそう思っていました。
影の立役者だと思ってほしいわけではありません。自己満足で構わないのです。ただ、自分たちが日ごろカフェ事業の中でやってきた地産地消のカステラ焼きが、これほど誇らしく思えた瞬間はありませんでした。
肩書きが変わっても、私が焼き手であることは変わりません。そのことを、あの焼き型の前で確かめさせてもらった気がしています。
◆ 感謝を込めて
このような機会をくださった関係者の皆さま、高岡銅器の職人の皆さま、そして当日の現場を支えてくださった放送局のスタッフの皆さまに、心より御礼申し上げます。
高岡の鋳物の技と、富山の素材と、大仏さまの姿。それが一つのお菓子の上で重なった企画でした。高岡という土地でものづくりが続いてきたことの意味を、焼き型越しにあらためて教えていただいたように思います。
放送は本日9月19日(土)よる18時30分から、富山テレビ「ダイブツのイマダ!」です。ぜひご覧ください。
そして番組をご覧になったら、ぜひ高岡大仏の足元までお越しください。amida coffeeでは、15年育てた銅の型で焼いた大仏焼きを、今日もお出ししています。テレビの向こうの一個が、目の前で焼き上がる。その瞬間を見ていただけたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
amida coffee 大仏焼き職人/高岡家守株式会社 代表取締役 福岡 経
追伸ではございますが、見逃し放送TVerで今回の番組が見ることができます。以下のURLをクリックいただければ、配信から1週間程度見ることができます。ぜひご覧ください!
☕ 19HITOYASUMI COFFEE(19ひとやすみ)& amidacoffee
富山県西部を拠点に約20年。自家焙煎コーヒーと手づくりのお菓子のお店です。 戸出店/砺波店/南砺店/総曲輪店/amida coffee 高岡大仏店
📍 amida coffee(アミダコーヒー) 富山県高岡市/高岡大仏すぐそば
#ダイブツのイマダ #イマダイブツ焼き #富山テレビ #BBT #今田耕司 #高岡銅器 #鋳物 #高岡大仏 #大仏焼き #人形焼 #地産地消 #富山県産小麦 #小矢部平飼い卵 #国産バター #高岡を愛しすぎた男 #高岡家守株式会社 #amidacoffee #高岡カフェ #19ひとやすみ
福岡経です、地元の学校教室でコーヒーを淹れてきました!
地元の学校教室で、コーヒーを淹れてきました。そして、ひとつご報告があります。
こんにちは。
amida coffee 店長の福岡経(ふくおか けい)です。
先日、高岡市内のある学校で、授業をしてきました。
車にコーヒーの道具一式を積み込んで、少しだけきちんとした格好をして、教室に入る。
店のカウンターとは勝手が違って、正直、少し緊張しました。
今日はその日のことと、あわせて、これからの私自身のことを書かせてください。
少し長くなります。
---
◆ 「地元を好きになるきっかけを」というご依頼
きっかけは、高岡市内の学校に在籍する先生からの直接のご連絡でした。
いただいたお話は、こういうものでした。
「生徒に、もっと地元の事と珈琲について知ってもらいたい」
「たとえば地元で働くこと、コーヒーのような仕事に興味を持つこと。そのきっかけをつくってもらえないか」
聞いた瞬間に、やりますと答えていました。
日程も、内容も、何も決まっていない段階でです。
あとから自分でも、よく即答したなと思いました。
ただ、私にとっては考える余地があまりなかったんです。
高校生というのは、これから高岡をつくっていく人たちです。
十年後、二十年後に、このまちで働いて、このまちで暮らして、誰かをもてなしているかもしれない。
その人たちと一時間半、まっすぐ向き合える機会をもらえる。
断る理由が、私には見つかりませんでした。
※プライバシーの観点に配慮して学校名や生徒さんについては、伏せさせていただきます。
---
◆ 8人と、約1時間
来てくれた生徒さんは8名。少人数のクラスでした。
大きなホールでの講演会ではありません。
顔が見えて、名前を呼べて、手元をのぞき込める距離です。
正直、この人数でよかったと思っています。
私が話したかったのは、大勢に向けた綺麗な話ではなかったので。
前半は講義、後半は実演と体験。たっぷり一時間をいただきました。
私はこの日、二つの肩書きを持って教室に入りました。
ひとつは、日本スペシャルティコーヒー協会認定のコーヒーマイスターとして。
もうひとつは、高岡観光ボランティアガイド「やまたちばな」の代表として。
どちらも、私がこの五年間でいただいたものです。
せっかくなので、両方とも使い切ろうと思いました。
---
◆ 自分で淹れた一杯は、なぜかおいしい
前半は、コーヒーのおいしさの話をしました。
豆のこと、焙煎のこと、お湯の温度、時間の取り方。
そして後半、実際に道具を並べて、私が淹れてみせて、そのあと生徒さんたちにも淹れてもらいました。
同じ豆でも、淹れ方が変わると味が変わります。
そして不思議なことに、自分の手で淹れた一杯は、なぜかおいしく感じるんです。
「あ、淹れる人によって、味が全然違う!」「同じ豆で同じ器具なのに、どうして人によって味が変わるんだろうか!」「先生の淹れたコーヒーはやっぱり全然違う。プロの味がする!」
そう言ってくれて、驚きの顔を見るのが、私はいちばん好きです。
店のカウンターでも、この瞬間のために立っているようなものです。
高校生にとって、コーヒーはまだ少し大人の飲み物かもしれません。
それでも、いつかどこかで誰かのために淹れる日が来たときに、この日のことを少しでも思い出してくれたら、それで十分だと思っています。
---
◆ 本当に話したかったのは、そこから先のことでした
ただ、この日いちばん時間を使ったのは、淹れ方の話ではありませんでした。
私が話したかったのは、コーヒーを「仕事」にするということについてです。
amida coffee は高岡大仏のすぐ横にあります。
県外からも、海外からも、たくさんのお客様がいらっしゃいます。観光のお客様を案内するのは、私にとって日常です。
でも、その話は早めに切り上げました。
そのかわりに時間を割いたのが、こういう話です。
地元のお客様に、愛されるべくして愛されるには、どういう商売をして、どういうサービスを提供すればいいのか。
観光のお客様は来てくださいます。テレビに出ることもあります。SNSで話題になることもあります。
でも、それだけでは店は続きません。
雨の日にも来てくださる方。
週に二回、同じ席に座られる方。
「いつもの」で通じる方。
その方たちに選ばれ続けることのほうが、はるかに難しくて、はるかに大事です。
これは、綺麗事として言っているのではありません。
五年間カウンターに立って、身をもって覚えたことです。
もうすぐ社会に出ていくであろう8人に、一方的な講義ではなく、対話としてそれを渡したかった。
学校の普段の授業とは、だいぶ違う時間になったと思います。
---
◆ 実は、初めてではありません
こういう場に立つのは、実は初めてではありません。
私は一般社団法人高岡青年会議所のメンバーとして、以前から高校生向けのキャリア教育の出前授業に関わってきました。
先日、富山テレビ放送の「緑陰対談2026」に出演させていただいたときにも、「探究的な学び」というテーマでお話ししています。
子どもたちが、誰かに答えを教えてもらうのではなく、自分で問いを見つけて、自分で考えて、自分で動いてみること。
それが、これからのまちづくりにもつながっていくということ。
ですから今回の授業も、思いつきの単発ではなく、私がずっとやってきたことの延長線上にあります。
若い人に、このまちのことを考える入り口を渡したい。
ただそれだけです。
---
◆ ここからは、ご報告です
さて。
この記事を読んでくださっている皆さまに、ひとつご報告があります。
この五年間、私は amida coffee の店長として、高岡大仏の横に立ち続けてきました。
ほぼ毎日カウンターに入って、高岡を訪れた方をご案内して、地元の方のお話を聞いて、人と人をつないで、このまちのことを発信してきました。
その私が、これから活動の比重を移していきます。
移す先は、私のもうひとつの会社です。
高岡家守株式会社(たかおかやもり)
この会社の代表取締役として、これからはもう少し大きな枠組みで、高岡と向き合っていきます。
---
◆ 「家守」という名前に込めたこと
「家守」とは、文字通りには「家を守る人」のことです。
江戸時代、まちの家々を差配して、そこに暮らす人たちを預かった人のことを、そう呼びました。
いま、全国で空き家が増え続けています。高岡も例外ではありません。
「危ない」「所有者がわからない」「使い道がない」。空き家は長いあいだ、そう語られてきました。
でも私は、空き家は地域に残された資産だと思っています。
長い年月をかけて受け継がれてきた建物には、その土地の歴史も、暮らしも、人の記憶も詰まっています。
見方を変えれば、新しい挑戦が生まれる舞台になる。
そこで今年、高岡大仏・高岡城跡エリアにある築70年から100年以上の空き家を、3軒購入しました。
「空き家を買いました」と書くと一行ですが、私たちにとっては相当に大きな一歩です。
目指しているのは、高岡大仏・高岡城跡エリアの「稼ぐ観光地化」です。
観光のお客様が通り過ぎるだけの場所ではなく、思わず立ち寄りたくなる店があって、地元の方も日常的に使っていて、歩いているだけで楽しくて、何度でも来たくなるエリアにしたい。
人が暮らして、買い物をして、お金がこのまちの中で回る。
人とモノとお金を、ちゃんと地元経済につなげていく。
建物を再生する会社ではなく、人と地域の可能性をつなぐ会社でありたい。
それが、高岡家守の考えていることです。
買った3軒は、まだ使い道が決まっていません。
決められないのではなく、一緒に決める人を探しているところです。
---
◆ カウンターで教わったことが、全部の土台です
こうして書いていて、自分でも思います。
高校で話したことと、高岡家守がやろうとしていることは、結局同じ方向を向いています。
地元の人に愛されるべくして愛される商売をすること。
若い人がこのまちの担い手になっていくこと。
私がそれを話せるのは、五年間カウンターの中から高岡を見てきたからです。
お客様の顔と、その日の天気と、まちの空気を毎日見ていたからです。
今度はそれを、カウンターの外に持ち出します。
一杯のコーヒーでお迎えしていた場所を、一軒の建物へ、ひとつのエリアへ、そしてまちそのものへ広げていく。
店を離れるわけではありません。
これからも amida coffee は高岡大仏の横にありますし、私も顔を出します。
ただ、これまでより多くの時間を、まちのほうに使わせていただくことになります。
「高岡を愛しすぎた男」などと呼んでいただくことがありますが、正直、少し照れます。
それでも、この五年間でこのまちのことを本気で好きになったのは間違いありません。
好きになった以上は、できることを全部やろうと思っています。
---
◆ 最後に
高校の教室で8人とコーヒーを淹れた時間も、空き家の鍵を受け取った日も、テレビカメラの前で高岡の未来を話した一時間も、私の中ではひとつながりです。
このまちを、次の世代にちゃんと手渡したい。
やっていることは、ずっとそれだけです。
もし、
「高岡で何か始めてみたい」
「まちづくりに関わってみたい」
「空き家の活用に興味がある」
そう思われた方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度、お店に来てください。
カウンター越しでも、高岡家守のほうへご連絡いただいても、どちらでもかまいません。
このまちには、一緒に動いてくれる方の席が、まだたくさん空いています。
次回の「高岡大仏ねがい道マルシェ」は10月18日(日)です。
このまちが少しずつ変わっていく様子を、ぜひ見に来てください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
amida coffee 店長/高岡家守株式会社 代表取締役
福岡 経
---
**amida coffee(アミダコーヒー)**
富山県高岡市・高岡大仏すぐそば
**高岡家守株式会社**
https://takaokayamori.com
#amidacoffee #高岡大仏 #高岡カフェ #高岡家守株式会社 #空き家再生 #エリアリノベーション #まちづくり #高岡を愛しすぎた男 #コーヒーマイスター #出張講義 #キャリア教育 #高岡古城公園 #やまたちばな #ねがい道マルシェ #19ひとやすみ #富山カフェ
緑陰対談2026
緑陰対談2026
〜 amidacoffee店長・福岡経が、高岡のこれからを語る場に立ちました 〜
こんにちは、amida coffeeスタッフです。
今日は、私たちにとって少し誇らしく、そして少し背筋の伸びるご報告をさせてください。
この夏、富山テレビ(BBT)の番組「緑陰対談」に、amida coffee店長の福岡経(ふくおか けい)が登壇いたしました。
普段はカウンターの内側でコーヒーを淹れ、大仏さまを見上げながら「いらっしゃいませ」と言っている、あの男です。「高岡を愛しすぎた男・KEI」と呼ばれることもある、あの店長です。
その彼が、高岡市のこれからについて語り合う場にご指名をいただきました。今日はそのことを、少しだけ丁寧に書き残しておきたいと思います。
---
◆「緑陰対談」という番組のこと
まず、「緑陰対談」という番組をご存じない方のために。
これは富山テレビ(BBT)などで放送されてきた、30年以上の歴史を持つ対談番組です。地域の未来、まちづくり、この土地に暮らす人たちのこれから——そうしたテーマを、じっくりと時間をかけて語り合う。派手な演出も、笑い声のSEもありません。ただ、座って、話す。それだけの番組です。
けれど、だからこそ格式があります。
30年以上というのは、決して短い時間ではありません。その間に富山県も、高岡市も、ずいぶん姿を変えてきました。人口も、産業も、まちの風景も。そのひとつひとつの節目に、この番組はカメラを据えて、そのときどきの「これからどうする?」を記録し続けてきたわけです。
言い換えれば、緑陰対談とは、富山という土地の議事録のようなものだと私たちは思っています。
その席に呼んでいただけたということ。これは、いち店舗の出演情報という以上の意味を持つことだと、私たちは受け止めています。
---
◆ なぜ、カフェの店長が呼ばれたのか
ここが今回、いちばんお伝えしたい部分です。
福岡は、amida coffeeの店長であると同時に、高岡古城公園を中心に活動する観光ガイドグループ「やまたちばな」の代表を務めています。今回のご指名は、この立場に対していただいたものでした。
高岡古城公園。地元の方なら、誰もが一度は歩いたことのある場所だと思います。桜の名所であり、動物園があり、堀があり、散歩道があり、春には花見、夏には木陰、秋には紅葉——高岡の人にとっては「公園」という言葉でひとくくりにするには惜しいほど、生活に溶け込んだ場所です。
けれどこの場所の正式名称は、「高岡城跡(たかおかじょうあと)」といいます。
国が指定する史跡であり、日本100名城のひとつにも数えられています。1609年、加賀藩二代藩主・前田利長が築いた城の跡。築城からわずか6年で一国一城令により廃城となりながら、その後も高岡の町人たちの手によって守られ、明治のはじめに公園として生まれ変わりました。四百年前の水堀が、ほぼ当時のままの形で今も残っている。これは全国的に見ても、たいへん貴重なことなのだそうです。
つまりあの場所は、市民の憩いの場であると同時に、日本の歴史資産でもある。
その二つの顔をどう両立させ、どう次の世代に手渡していくのか。観光地として整えていくのか、暮らしの延長として守るのか。訪れる方に何を伝え、何を持ち帰っていただくのか。
そうした問いに、現場でガイドとして立ち続けている人間の目線から意見が欲しい——というのが、今回のご指名の理由でした。
会議室の議論ではなく、実際に訪れた方の顔を見て、質問を受け、「あ、この街のこの部分に外の人は反応するのか」と肌で知っている人間の言葉。まちづくりの指南役としてそれを求められた、ということだと理解しています。
◆ ただ、カフェの店長をしているわけではない
私たちは店の人間ですので、身内びいきは承知の上で書きますが、福岡は本当に、ただカフェの店長をしているわけではありません。
肩書きを並べればいくつも出てきますし、それぞれに実際の活動があります。観光ガイドグループの代表として高岡城跡を案内し、地域のイベントの実行委員として企画を組み立て、店の営業をしながら、ボランティアの現場にも立つ。
私たちのお店で言えば、この7月に第1回を開催した「高岡大仏ねがい道マルシェ」もそのひとつです。中心市街地のにぎわいが少しずつ失われていく中で、高岡大仏の周辺からもう一度、人の流れと笑顔を取り戻したい。そんな願いを実行委員会のメンバーと何度も語り合い、準備を重ね、形にしました。今年度中にあと2回、秋と来年の春にも開催を予定しています。
ビジネスと、ソーシャルビジネスと、ボランティア。
この三つは、どれかひとつに絞ったほうがずっと楽です。実際、混ぜると大変です。お金の話と、地域の話と、無償の善意の話が、同じ日の同じ手帳の中に並ぶわけですから。
それでも彼が三つを並走させているのは、たぶん、切り離せないと思っているからだと思います。
高岡に人が来なければ、店にも人は来ない。店が続かなければ、地域に関わり続けることもできない。地域が元気でなければ、そもそも店を出す理由がない。全部つながっている。だから全部やる。——そういう理屈です。
そしてもうひとつ、彼が意識してきたことがあります。**外からお金を呼び込む役割**、いわゆる外貨獲得の旗振り役です。
高岡には今、県外から、そして国外から、本当にたくさんの方が訪れてくださっています。高岡大仏、瑞龍寺、金屋町、山町筋、雨晴海岸、そして高岡古城公園。歩けば歩くほど出てくる街です。
けれど、来ていただくだけでは地域は潤いません。滞在していただき、食べていただき、買っていただき、また来たいと思っていただく。その流れをつくって初めて、この街にお金が落ち、次の世代の仕事が生まれます。
大仏さまの真横で小さな店を開いている私たちにとって、これは理念ではなく、毎日の実務です。
---
◆ お盆に、県民に向けて放送されるということ
放送は、8月のお盆の時期でした。
これも実は、大きな意味があると思っています。
お盆というのは、一年でいちばん、富山に人が戻ってくる季節です。県外で暮らすご家族が帰省され、久しぶりに実家の居間に集まって、テレビをつけている。県内に住んでいる方も、仕事が止まって、家にいる。
つまり、いちばん多くの人が「地元のこと」を考える時間帯に、この番組は流れていたわけです。
およそ100万人が暮らす富山県。その一軒一軒の茶の間に向けて、高岡のこれからの話が届く。他の市町村にお住まいの方にとって、高岡のことを深く知る機会は、正直そう多くないかもしれません。
けれど高岡市は、富山県第二の都市です。
ここがどう動くかは、県全体の姿にそのまま関わってきます。ここで暮らす方にとってはもちろん、交流人口として行き来される方にとっても、ビジネスを共にする仲間として関わってくださる方にとっても、高岡の動向を知っておくことには確かな意味があると私たちは考えています。
その話を、お盆の茶の間にお届けできたこと。これは本当にありがたいことでした。
---
◆ 現場の人間にしか言えないことがある
まちづくりの議論には、いろいろな立場の方が関わります。行政の方、専門家の方、企業の方、団体の方。どの視点も欠かせません。
その中で、店の人間が持ち込めるものは何か。
私たちが思うに、それは**顔の見える一次情報**です。
カウンターに立っていると、いろいろな声が聞こえてきます。「大仏さん、思ったより大きくてびっくりした」「駅からここまで、意外と歩けるんですね」「次はどこ行けばいいですか」「高岡って、こんなに古い街並みが残ってるんだ」。
観光ガイドの現場でも同じです。案内をしていると、お客さまがどこで足を止め、どこでカメラを構え、どの話に身を乗り出すのかが、はっきり見えます。逆に、こちらが力を入れて説明したのに反応が薄かった、ということも山ほどあります。
こうした肌感覚は、資料には載りません。数字にもなりません。けれど、まちの魅力をどう伝えるかを考えるとき、これほど役に立つ材料もないと思うのです。
福岡が今回求められたのは、まさにその部分だったのだと思います。
---
◆ 一緒に動いてくれる人を、探しています
今回の登壇を通じて、私たちが改めて感じたことがあります。
それは、まちづくりは、誰かがやってくれるものではないということです。
番組で語られる言葉が、そのまま街を変えるわけではありません。変えるのは、その話を聞いて「じゃあ自分は何ができるかな」と思ってくださった方の、次の一歩です。
だからこそ、今回の登壇が、より多くの方に一緒に考えていただくための道筋のひとつになれば——それが私たちのいちばんの願いです。
「高岡の街を、自分たちの手で盛り上げてみたい」
「まちづくりに関わってみたいけれど、きっかけがない」
そんな思いをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ声をかけてください。ねがい道マルシェの実行メンバーやボランティアメンバーも、随時募集しています。高岡古城公園のガイドに興味のある方も、大歓迎です。
大それたことでなくて構いません。イベントの日に一日だけ手伝いに来てくださるのでもいい。SNSでこの街のことを一言書いてくださるのでもいい。県外のご友人に「高岡、いいところだよ」と伝えてくださるのでもいい。
そうした小さな動きが集まったところにしか、街の未来はないのだと思います。
---
◆ 最後に
こうした場に呼んでいただけたのは、福岡ひとりの力ではありません。
これまで一緒に活動してくださった地域の皆さま、ガイドの仲間、実行委員会の皆さま、そして日々お店に足を運んでくださるお客さまがいてくださったからこそ、彼の言葉に少しばかりの重みがついたのだと思っています。
あらためて、心より御礼申し上げます。
私たちは、これからも大仏さまの足元で店を開き続けます。お参りを終えた方に「おつかれさまでした」とひと息つける場所を差し出しながら、この街のことを考え続けます。
高岡のこれからを、一緒に。
☕ **19HITOYASUMI COFFEE(19ひとやすみ)& amidacoffee**
富山県西部を拠点に約50年。自家焙煎コーヒーと手づくりのお菓子のお店です。
戸出店/砺波店/南砺店/総曲輪店/amida coffee 高岡大仏店
📍 amida coffee(アミダコーヒー)
富山県高岡市/高岡大仏すぐそば
まちづくりに関するご相談、ガイドのお問い合わせ、出前コーヒー教室のご依頼は、店舗またはお問い合わせフォームより承ります。
#緑陰対談 #富山テレビ #BBT #高岡市 #まちづくり #高岡古城公園 #高岡城跡 #日本100名城 #やまたちばな #観光ガイド #高岡大仏 #高岡大仏ねがい道マルシェ #地域活性化 #富山県 #amidacoffee #高岡カフェ #19ひとやすみ #自家焙煎 #コーヒーのある暮らし
「支える人」を支える一杯のこと
社会福祉協議会さまへ、コーヒー教室を。──「支える人」を支える一杯のこと
先日、地元の社会福祉協議会さまより、職員の皆さまとご家族に向けたコーヒー教室のご依頼をいただきました。福利厚生の一環として、休日にリフレッシュできる時間をつくりたい、というご相談です。
大変ありがたいお話であると同時に、私たちにとっても背筋が伸びるご依頼でした。今日はその準備の中で改めて学んだ「社会福祉協議会(社協)」という組織のことと、そこに私たちバリスタの技術がどうお役に立てるのかを、少しだけ丁寧に書いてみたいと思います。
社会福祉協議会は「役所」ではありません
恥ずかしながら、私たちも長いあいだ「市役所の福祉課の一部」のようなものだと思っていました。実際には違います。
社会福祉協議会は、社会福祉法人という民間の非営利団体です。職員の皆さまは地方公務員ではありません。ただ、業務の公益性が非常に高く、行政と密接に連携しているため「準公務員」のように見られることが多い、少し特別な立ち位置の組織です。
構造も、ひとつの巨大な組織があるわけではありません。全国社会福祉協議会、都道府県社協、そして市区町村社協が、それぞれ独立した法人として存在し、連携しているという形です。今回ご依頼をいただいたのも、地域に根ざした市区町村の社協さまでした。
さらに一つの市区町村社協の中でも、高齢者福祉、障害者支援、ボランティアセンター、児童福祉、生活困窮者支援と、専門ごとに部署が細かく分かれています。規模の大きな市になると、本所のほかに支所や地区センターを置き、より地域に密着した活動をされています。
役所の本庁舎内や総合福祉センターに事務所を構えていることが多く、市役所から出向してきた職員の方が一緒に働いていることもある。だから「公務員のように見える」のですね。運営資金の多くも、行政からの委託金や補助金、そして赤い羽根共同募金によって支えられています。
つまり社協さまは、行政の手が届ききらないところに、民間の柔軟さで手を伸ばしている組織なのだと理解しました。
「支える人」も、支えられていい
福祉の現場が、決して楽な仕事ではないことは想像に難くありません。人の暮らしの、いちばんしんどいところに寄り添う仕事です。感情を使う仕事でもあります。
そんな現場を担う職員の皆さまが、ご家族と一緒に休日にコーヒーを淹れて笑い合う時間。それを福利厚生として企画されたご担当者さまの想いに、私たちは深く共感しました。
支える人が、まず自分を大切にできること。それは福祉の質そのものに直結するのだと思います。
バリスタの技術は、こういう場面で役に立ちます
では、私たちが持っているコーヒーの知識や技術が、こうした場でどう生かせるのか。改めて言葉にしてみます。
一、手を動かすと、頭が静かになる
お湯を細く注ぐ。膨らむ粉を見つめる。ハンドドリップは、たった3分ほどの間、目の前のこと以外を考えられなくなる作業です。日々たくさんのことを気にかけている方ほど、この「何も考えなくていい3分」が効きます。
二、香りは、言葉より早く人をゆるめる
挽きたての粉の香りが立ちのぼった瞬間、会場の空気がふっと変わります。これは何度立ち会っても不思議な瞬間です。まだ一口も飲んでいないのに、皆さんの表情がやわらかくなる。
三、一杯が、会話のきっかけになる
「濃いですね」「私は薄めが好き」──味の話は、誰も傷つけずにできる会話です。部署が違って普段話さない方同士、親子で参加された方同士。コーヒーは人と人との間に置かれることで、人間関係を円滑に進める潤滑油としていちばん働いてくれます。
四、持ち帰れる、一生ものの技術
道具の選び方、お湯の温度、粉の量、注ぎ方。ご自宅ですぐ再現できる形でお伝えします。教室が終わったあとも、明日の朝のキッチンで続いていく。これが私たちがいちばん大事にしていることです。
五、コーヒーは「果実」であると知ること
コーヒーは生鮮食品です。それゆえに、質の良し悪しが感覚でしか測れず、理解しづらい。でも、もとをたどれば赤い果実の種子です。そこをひもとくと、「苦くて強いもの」という思い込みがほどけていきます。優しくて綺麗なコーヒーは、飲みやすく、誰にでも喜ばれる。世界各国の豆を飲み比べていただくと、必ず驚きの声が上がります。
職員研修にも、親子企画にも
今回のような職員互助会・福利厚生の企画のほか、市町村の生涯学習出前講座、自治会・公民館・婦人会・老人会、企業研修、親子イベントなど、さまざまな形でコーヒー教室を承っています。人数、時間、ご予算、目的に合わせて構成を組み立てますので、まずはお気軽にご相談ください。
福祉の現場で毎日を支えている皆さまに、少しでもほどけた時間をお届けできるよう、当日は心を込めて準備してまいります。ご依頼、本当にありがとうございました。
☕ 19HITOYASUMI COFFEE(19ひとやすみ)&amidacoffee
富山県西部を拠点に約20年。自家焙煎コーヒーと手づくりのお菓子のお店です。
戸出店/砺波店/南砺店/総曲輪店/amida coffee 高岡大仏店
出前コーヒー教室・福利厚生企画のご相談は各店舗、またはお問い合わせフォームより承ります。
#社会福祉協議会 #福利厚生 #出前講座 #コーヒー教室 #富山コーヒー #高岡コーヒー #自家焙煎 #ハンドドリップ #職員研修 #生涯学習 #地域福祉 #砺波 #南砺 #総曲輪 #高岡大仏 #19ひとやすみ #amidacoffee #コーヒーのある暮らし
























