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2026-09-11 21:57:00

福岡経です、地元の学校教室でコーヒーを淹れてきました!

地元の学校教室で、コーヒーを淹れてきました。そして、ひとつご報告があります。

 

こんにちは。

amida coffee 店長の福岡経(ふくおか けい)です。

 

先日、高岡市内のある学校で、授業をしてきました。

 

車にコーヒーの道具一式を積み込んで、少しだけきちんとした格好をして、教室に入る。

店のカウンターとは勝手が違って、正直、少し緊張しました。

 

今日はその日のことと、あわせて、これからの私自身のことを書かせてください。

少し長くなります。

 

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 ◆ 「地元を好きになるきっかけを」というご依頼

 

きっかけは、高岡市内の学校に在籍する先生からの直接のご連絡でした。

 

いただいたお話は、こういうものでした。

 

「生徒に、もっと地元の事と珈琲について知ってもらいたい」

「たとえば地元で働くこと、コーヒーのような仕事に興味を持つこと。そのきっかけをつくってもらえないか」

 

聞いた瞬間に、やりますと答えていました。

 

日程も、内容も、何も決まっていない段階でです。

あとから自分でも、よく即答したなと思いました。

 

ただ、私にとっては考える余地があまりなかったんです。

 

高校生というのは、これから高岡をつくっていく人たちです。

十年後、二十年後に、このまちで働いて、このまちで暮らして、誰かをもてなしているかもしれない。

 

その人たちと一時間半、まっすぐ向き合える機会をもらえる。

断る理由が、私には見つかりませんでした。

 

※プライバシーの観点に配慮して学校名や生徒さんについては、伏せさせていただきます。

 

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 ◆ 8人と、約1時間

 

来てくれた生徒さんは8名。少人数のクラスでした。

 

大きなホールでの講演会ではありません。

顔が見えて、名前を呼べて、手元をのぞき込める距離です。

 

正直、この人数でよかったと思っています。

私が話したかったのは、大勢に向けた綺麗な話ではなかったので。

 

前半は講義、後半は実演と体験。たっぷり一時間をいただきました。

 

私はこの日、二つの肩書きを持って教室に入りました。

 

ひとつは、日本スペシャルティコーヒー協会認定のコーヒーマイスターとして。

もうひとつは、高岡観光ボランティアガイド「やまたちばな」の代表として。

 

どちらも、私がこの五年間でいただいたものです。

せっかくなので、両方とも使い切ろうと思いました。

 

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◆ 自分で淹れた一杯は、なぜかおいしい

 

前半は、コーヒーのおいしさの話をしました。

 

豆のこと、焙煎のこと、お湯の温度、時間の取り方。

 

そして後半、実際に道具を並べて、私が淹れてみせて、そのあと生徒さんたちにも淹れてもらいました。

 

同じ豆でも、淹れ方が変わると味が変わります。

そして不思議なことに、自分の手で淹れた一杯は、なぜかおいしく感じるんです。

 

「あ、淹れる人によって、味が全然違う!」「同じ豆で同じ器具なのに、どうして人によって味が変わるんだろうか!」「先生の淹れたコーヒーはやっぱり全然違う。プロの味がする!」

 

そう言ってくれて、驚きの顔を見るのが、私はいちばん好きです。

店のカウンターでも、この瞬間のために立っているようなものです。

 

高校生にとって、コーヒーはまだ少し大人の飲み物かもしれません。

それでも、いつかどこかで誰かのために淹れる日が来たときに、この日のことを少しでも思い出してくれたら、それで十分だと思っています。

 

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 ◆ 本当に話したかったのは、そこから先のことでした

 

ただ、この日いちばん時間を使ったのは、淹れ方の話ではありませんでした。

 

私が話したかったのは、コーヒーを「仕事」にするということについてです。

 

amida coffee は高岡大仏のすぐ横にあります。

県外からも、海外からも、たくさんのお客様がいらっしゃいます。観光のお客様を案内するのは、私にとって日常です。

 

でも、その話は早めに切り上げました。

 

そのかわりに時間を割いたのが、こういう話です。

 

地元のお客様に、愛されるべくして愛されるには、どういう商売をして、どういうサービスを提供すればいいのか。

 

観光のお客様は来てくださいます。テレビに出ることもあります。SNSで話題になることもあります。

 

でも、それだけでは店は続きません。

 

雨の日にも来てくださる方。

週に二回、同じ席に座られる方。

「いつもの」で通じる方。

 

その方たちに選ばれ続けることのほうが、はるかに難しくて、はるかに大事です。

 

これは、綺麗事として言っているのではありません。

五年間カウンターに立って、身をもって覚えたことです。

 

もうすぐ社会に出ていくであろう8人に、一方的な講義ではなく、対話としてそれを渡したかった。

学校の普段の授業とは、だいぶ違う時間になったと思います。

 

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◆ 実は、初めてではありません

 

こういう場に立つのは、実は初めてではありません。

 

私は一般社団法人高岡青年会議所のメンバーとして、以前から高校生向けのキャリア教育の出前授業に関わってきました。

 

先日、富山テレビ放送の「緑陰対談2026」に出演させていただいたときにも、「探究的な学び」というテーマでお話ししています。

 

子どもたちが、誰かに答えを教えてもらうのではなく、自分で問いを見つけて、自分で考えて、自分で動いてみること。

それが、これからのまちづくりにもつながっていくということ。

 

ですから今回の授業も、思いつきの単発ではなく、私がずっとやってきたことの延長線上にあります。

 

若い人に、このまちのことを考える入り口を渡したい。

ただそれだけです。

 

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 ◆ ここからは、ご報告です

 

さて。

 

この記事を読んでくださっている皆さまに、ひとつご報告があります。

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この五年間、私は amida coffee の店長として、高岡大仏の横に立ち続けてきました。

 

ほぼ毎日カウンターに入って、高岡を訪れた方をご案内して、地元の方のお話を聞いて、人と人をつないで、このまちのことを発信してきました。

 

その私が、これから活動の比重を移していきます。

 

移す先は、私のもうひとつの会社です。

 

高岡家守株式会社(たかおかやもり)

 

この会社の代表取締役として、これからはもう少し大きな枠組みで、高岡と向き合っていきます。

 

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 ◆ 「家守」という名前に込めたこと

 

「家守」とは、文字通りには「家を守る人」のことです。

 

江戸時代、まちの家々を差配して、そこに暮らす人たちを預かった人のことを、そう呼びました。

 

いま、全国で空き家が増え続けています。高岡も例外ではありません。

「危ない」「所有者がわからない」「使い道がない」。空き家は長いあいだ、そう語られてきました。

 

でも私は、空き家は地域に残された資産だと思っています。

 

長い年月をかけて受け継がれてきた建物には、その土地の歴史も、暮らしも、人の記憶も詰まっています。

見方を変えれば、新しい挑戦が生まれる舞台になる。

 

そこで今年、高岡大仏・高岡城跡エリアにある築70年から100年以上の空き家を、3軒購入しました。

 

「空き家を買いました」と書くと一行ですが、私たちにとっては相当に大きな一歩です。

 

目指しているのは、高岡大仏・高岡城跡エリアの「稼ぐ観光地化」です。

 

観光のお客様が通り過ぎるだけの場所ではなく、思わず立ち寄りたくなる店があって、地元の方も日常的に使っていて、歩いているだけで楽しくて、何度でも来たくなるエリアにしたい。

 

人が暮らして、買い物をして、お金がこのまちの中で回る。

人とモノとお金を、ちゃんと地元経済につなげていく。

 

建物を再生する会社ではなく、人と地域の可能性をつなぐ会社でありたい。

それが、高岡家守の考えていることです。

 

買った3軒は、まだ使い道が決まっていません。

決められないのではなく、一緒に決める人を探しているところです。

 

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 ◆ カウンターで教わったことが、全部の土台です

 

こうして書いていて、自分でも思います。

 

高校で話したことと、高岡家守がやろうとしていることは、結局同じ方向を向いています。

 

地元の人に愛されるべくして愛される商売をすること。

若い人がこのまちの担い手になっていくこと。

 

私がそれを話せるのは、五年間カウンターの中から高岡を見てきたからです。

お客様の顔と、その日の天気と、まちの空気を毎日見ていたからです。

 

今度はそれを、カウンターの外に持ち出します。

 

一杯のコーヒーでお迎えしていた場所を、一軒の建物へ、ひとつのエリアへ、そしてまちそのものへ広げていく。

 

店を離れるわけではありません。

これからも amida coffee は高岡大仏の横にありますし、私も顔を出します。

 

ただ、これまでより多くの時間を、まちのほうに使わせていただくことになります。

 

「高岡を愛しすぎた男」などと呼んでいただくことがありますが、正直、少し照れます。

それでも、この五年間でこのまちのことを本気で好きになったのは間違いありません。

 

好きになった以上は、できることを全部やろうと思っています。

 

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 ◆ 最後に

 

高校の教室で8人とコーヒーを淹れた時間も、空き家の鍵を受け取った日も、テレビカメラの前で高岡の未来を話した一時間も、私の中ではひとつながりです。

 

このまちを、次の世代にちゃんと手渡したい。

 

やっていることは、ずっとそれだけです。

 

もし、

 

「高岡で何か始めてみたい」

「まちづくりに関わってみたい」

「空き家の活用に興味がある」

 

そう思われた方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度、お店に来てください。

カウンター越しでも、高岡家守のほうへご連絡いただいても、どちらでもかまいません。

 

このまちには、一緒に動いてくれる方の席が、まだたくさん空いています。

 

次回の「高岡大仏ねがい道マルシェ」は10月18日(日)です。

このまちが少しずつ変わっていく様子を、ぜひ見に来てください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

amida coffee 店長/高岡家守株式会社 代表取締役

福岡 経

 

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**amida coffee(アミダコーヒー)**

富山県高岡市・高岡大仏すぐそば

 

**高岡家守株式会社**

https://takaokayamori.com

 

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